視覚障害者のスマホ利用促進 加古川市で講習会
行政手続きなどのデジタル化が進む中、視覚障害者のスマートフォンの利用を後押ししようと、文字を音声で読み上げる機能の使い方などを学ぶ講習会が加古川市で開かれました。
行政手続きをはじめ、社会のデジタル化が進み、スマートフォンやパソコンの使用を前提としたサービスが増えています。
一方で、視覚障害者のデジタル機器の利用を支援している団体によりますと、画面上の文字を読み上げるなど、便利な機能があるものの、使い方を教えられる人が少なく、およそ8割が利用していないということです。
こうした中、加古川市の視覚障害者団体はスマートフォンの使い方を教える講習会を開いていて、先月24日の講習会にはおよそ10人が参加しました。
この中では、すでにスマートフォンを活用している視覚障害者が講師となり、通信アプリ「LINE」の使い方を説明しました。
参加者は、画面上の文字を読み上げる機能などを使いながら、アプリ上で連絡先を登録したり文章を作成して送ったりしていました。
加古川市視覚障害者福祉協会の近藤富子会長は「スマートフォンを使いたいという需要は高いものの、まだまだ普及していません。使えるようになるには本人の根気も必要ですが、今後も少人数での講習会などを続けて、サポートしていきたいです」と話していました。