ゲストハウス「御宿印帳」が人気 姫路の経営者が作り全国に
コロナ禍で打撃を受けた観光を盛り上げようと、姫路市内のゲストハウスの経営者が、寺や神社を訪れた時に朱印を押してもらう御朱印帳になぞらえて「御宿印帳(ごしゅくいんちょう)」を作り、賛同する宿は全国各地に広がっています。
姫路市のゲストハウスは5年前に開業し、インバウンド効果もあって多い時は1日10人以上が宿泊していましたが、コロナ禍で旅行客が激減し、一時期はほぼゼロの状態が続いていました。
こうした中、宿泊客を呼び込もうと、クラウドファンディングで資金を集めて、寺や神社の御朱印帳になぞらえた「御宿印帳」を作り、去年3月から客が提示すると、宿の名前や日付を書いてスタンプを押し、コーヒーをサービスする取り組みを始めました。
スタンプを集めるために、さまざまな宿を訪れてもらおうという狙いで、全国のゲストハウスに呼びかけ、今では北海道から沖縄までおよそ110軒が賛同し、御宿印帳を持っている人はおよそ500人にのぼるということです。
さらに多くの人に利用してもらおうと、SNSを使ってホテルや旅館にも参加を呼びかけています。
ゲストハウスを経営する城下智久さんは「インバウンドは回復せず、まだまだ厳しい状況です。この御宿印帳でスタンプを集める楽しさを知ってもらい、いろんな宿に泊まるリピーターとなって、また来てもらえたらうれしい」と話していました。