“障害のある人が感じた思いを詩に” 神戸でNHKハート展
全国の障害のある人が日常の中で感じた思いを詠んだ詩を紹介する「NHKハート展」が、神戸市中央区のNHK神戸放送局で開かれています。
「NHKハート展」は障害のある人もない人もお互いを理解し、ともに生きる社会の実現を目指してNHKや全国社会福祉協議会などが毎年、開いているものです。
26回目のことしは障害のある人が何気ない日常生活の中で感じた思いを詠んだ詩が紹介されていて、全国から寄せられた3502作品の中から選ばれた50作品が展示されています。
このうち、内部障害のある佐藤瑠南さん(8)の「くものポップコーン」は、空を飛んで世界を1周したいという思いを詠んだ作品で、雲がポップコーンのように広がっている様子が「ポポポンポーン」と表現されています。
また、肢体が不自由な芦田琴世さん(56)は、「母の日」と題した詩で、毎日介護をしてくれる82歳の母親への感謝の思いを「私は母に何もしてあげられないから私がショートスティに行くことをプレゼントした」とつづっています。
夫婦で訪れた神戸市内の70代の男性は「心を打たれてほろっとしました。詩が書かれたカードをもらったので、家でゆっくり見返したいです」と話していました。
「NHKハート展」はNHK神戸放送局で今月31日まで開かれています。