性犯罪に巻き込まれない 尼崎市で幼児期から学ぶ性教育講座

子どもが性犯罪に巻き込まれる事件が相次ぐ中、尼崎市では8日、幼児と保護者を対象にした性教育について考える講座が開かれました。

この講座は、幼児期から性についての正しい知識を身につけてもらおうと、尼崎市が企画したもので、8日は、親子連れなど18人が参加しました。
この中で、県内を拠点に性被害に遭った人の支援に取り組むNPOのスタッフが講師役となり、「性教育とは、自分と相手の心や体を大切にする気持ちをはぐくむことで、年齢に応じた伝え方がある」と説明しました。
その上で、紙芝居などを使いながら、「胸」や「性器」など水着を着た時に隠れる「プライベートゾーン」を簡単に人に見せたり触らせたりしないことや触られたときは近くの大人に助けを求め、相談することが大切だと説明しました。
参加した3人の子どもがいる30代の母親は「自分のこれまでを振り返っても、性教育をしっかり学んだ記憶がないため、子どもにどう伝えたらよいのか迷っていたが、具体的にポイントを学べました」と話していました。
主催した尼崎市小田地域課の居村祐加子係長は「理解できないまま、性犯罪に巻き込まれることがないよう、早い時期から正しい知識を身につけてほしい。保護者も家で子どもと話し合う機会を作ってほしい」と話していました。

【識者“日頃から伝えて”】
子どもの性教育に詳しく、みずからも性教育の教材を出版している、大手前大学の鈴井江三子 教授は「小学校低学年までの幼い子どもたちは性被害に遭っても認識していないケースもありターゲットになりやすい。このため、被害を受けてから何年かたったあとに初めて性被害だと認識するケースもある」と指摘しました。
そのうえで、「被害者にも加害者にもならないために、日頃から家庭や教育の現場で伝えていくことが重要だ」と話しています。