貴重な絵画をデジタル画像で保存 姫路 三木美術館

姫路市の美術館では貴重な絵画を最新鋭の機器を使って撮影し、高精細のデジタル画像として保存する取り組みが進められています。

この取り組みは、姫路市にある三木美術館が所蔵する絵画や陶芸のうち、およそ160点について今の姿を後世に伝えたいと始めました。
文化財のデジタル保存が専門の京都大学の井手亜里名誉教授が開発したシステムを活用し、幅およそ60センチの高精細のスキャナーを絵の大きさに合わせて設置したレールの上で複数回移動させて撮影し、AI=人工知能で色を補正して画像を保存します。
22日は明治時代から昭和にかけて活躍した日本画家、横山大観の作品の撮影が行われていました。
このシステムを使った保存作業は国内外の多くの美術館で進められていて、油絵の表面の凹凸も再現できます。
井手名誉教授は、「コロナ禍でいっそうデジタル美術館が必要となると思うので、多くの言語で配信してほしい」と話していました。
三木美術館では、屋上から姫路城を臨むパノラマ風景も撮影し、将来、絵画の画像とともにインターネット上で公開することにしています。
三木立子館長は「作品は日々劣化していくので10年、20年後を考えデジタルアーカイブに取り組むことにした。ネット上で姫路城の美しさも知ってもらい、その後は城も美術館も実際に見に来てほしい」と話していました。