神戸市立西市民病院 医師が肺がんの疑い見逃す医療事故

神戸市は、市立病院の医師がカルテを十分に確認せず必要な検査をしなかったことで、がんの疑いがある状態を見逃し、およそ1年半にわたって放置する医療事故があったと発表しました。

医療事故があったのは神戸市長田区にある市立医療センター西市民病院です。
市によりますと、おととし(令和2年)11月、救急搬送された80代の女性について、胸部のCT画像を撮影したところ、肺がんが疑われる異常がみられ、それを確認した医師は再検査が必要だと電子カルテに入力しました。
しかし、担当の別の医師がカルテを十分に確認しなかったことから検査は行われず、ことし(令和4年)4月に女性が呼吸が苦しいなどとして、別の医療機関を受診した結果、肺がんが見つかったということです。
女性は、5段階で示されるがんの進行度のうち、最も進行しているとされるステージ4の状態で現在も治療を続けています。
西市民病院は「患者のご家族に大変申し訳ないことをしたと思っております」とコメントしています。
病院では去年(令和3年)11月から主治医がCT画像の結果を確認していない場合には、電子カルテに確認を促す通知が表示されるようになっていて、こうしたシステムの運用を徹底しながら再発防止に努めていくとしています。