神戸地裁 元甲賀市議に危険運転傷害罪で執行猶予付き有罪判決
酒を飲んだ後、神戸市内を車で運転中、バイクにぶつかり乗っていた男性に大けがをさせた罪に問われた滋賀県甲賀市議会の元副議長に、神戸地方裁判所は、執行猶予を付けた懲役1年8か月の有罪判決を言い渡しました。
滋賀県甲賀市議会の副議長だった里見淳被告(55)は、ことし4月、酒を飲んで、正常な運転に支障が生じるおそれがある状態で乗用車を運転し、神戸市須磨区の市道の交差点で、信号待ちをしていたバイクにぶつかり、乗っていた男性に大けがをさせたとして、危険運転傷害の罪に問われました。
これまでの裁判で、検察は懲役1年8か月を求刑し、弁護側は反省しているとして執行猶予の付いた判決を求めていました。
7日の判決で、神戸地方裁判所の西森英司裁判官は「兼業しているプログラミングの仕事が一段落した解放感から、自身をいたわろうと滋賀から運転して神戸を訪れた。帰りも運転することが分かっていながら大瓶のビール5本以上を飲み、相当酔っ払った状態で運転して事故を起こした。市民の信任を受けた議員に立場のあったことの自覚を全く欠いた恥ずべき経緯と犯行だ」と指摘しました。
一方で、「自業自得ながら議員を辞職して反省している」などと述べて、懲役1年8か月執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。