子どもたちにもSDGs 廃棄された漁網で通学リュックサック

豊岡市内のかばん会社でつくる組合では、国連が定める持続可能な開発目標「SDGs」の一環として海洋ごみを削減しようと、去年から北海道で廃棄された漁網を再利用した生地を使ったかばんづくりに取り組んでいます。

今回、小学生向けの通学リュックサックを製作した会社は、もともと機能的で丈夫なビジネスバッグづくりを得意としていますが、子どもたちにもSDGsに興味を持ってもらおうとスクールバッグの開発を進め、ことしに入ってから小学生向けのリュックサックの開発に取り組み始めました。
開発にあたって会社では従業員の中で、小学生の子どもがいる人や、子育て経験者からランドセルへの要望などアンケートを行いました。
その結果、「荷物が多く、ランドセルが重い」、「ランドセルに荷物が入らず両手がふさがってしまい、安全ではない」、「値段が高く、家計に負担」、「タブレットが入らず壊してしまいそう」など多くの「不満」があることがわかりました。
会社では、これらの課題を解決したいとおよそ半年かけて検討を重ねてきました。
完成したリュックサックは、収納部分は一般的なランドセルより広く、大きな水筒や辞書も楽々入ります。
荷物が増えた場合には横のファスナーを開くとさらに容量が増える仕組みで、一般的なランドセルの1.5倍の荷物を入れることができます。
一方で、多くの従業員が指摘していた「重さ」については、ナイロン素材を使うことで1180グラムと一般的な皮の製品より200グラムほど軽量化し、ベルトを付ける位置や素材の組み合わせなど、ビジネスバッグづくりで培った独自の技術で重さを感じにくくしたということです。
25日、完成したばかりのリュックサックに普段の荷物を入れて背負った従業員の子どもたちは、「軽く感じる」とか、「肩や背中にあたる部分が痛くない」などと話していました。
価格については、豊岡の工場で職人たちが一貫して生産することでコストを抑え、5万円以内としたほか、品質を保証する「豊岡鞄」の認定も受けていて、半永久的に修理やメンテナンスを受けられるということです。