神戸“いじめで不登校” 同級生保護者に損害賠償を命じる判決

子どもが不登校になったのはいじめが原因で、小学校が適切な対応を取らなかったなどと両親が訴えた裁判で、神戸地方裁判所は学校への請求は退けましたが、同級生2人の保護者に損害賠償を命じる判決を言い渡しました。

訴えによると神戸市の私立小学校に通っていた男子児童は、7年ほど前、同級生からいじめを受け精神疾患のため不登校になり、転校しました。
両親はいじめを防止する体制を整備していないなど学校が適切な対応を取らなかったとして880万円を、また、いじめを行った同級生2人とその保護者に対してあわせて880万円の損害賠償を求めていました。
25日の判決で、神戸地方裁判所の久保井恵子裁判長は「教員らはいじめを認知してからは、関係する児童に事情を聴いたり観察を続けたりするなど、実態把握に努めていた」などとして、学校への請求を退けました。
一方、「いじめ行為が不登校のきっかけの一つになったことは否定できない」などとして、同級生1人の保護者に44万円を、別の1人の保護者に11万円の支払いを命じました。
判決について、訴えを起こした児童の父親は「学校内での児童の安全を確保すべき小学校の責任が認められなかったことは非常に残念です。いまだまともに学校に通えていない子どもの心情を思うと、怒りしかありません」などとコメントしています。