服部知事“選挙制度を見直す必要”掲示板の枠事実上販売で

今月行われた東京都知事選挙で候補者の掲示板の枠が事実上、販売される形となったことなどについて服部知事は選挙を揺るがす許されない行為だとして、いまの選挙制度を見直す必要があるという考えを示しました。

今月7日に行われた東京都知事選挙では、一部の政治団体が擁立した候補者24人分の掲示板の枠が寄付と引き換えに事実上、販売される形となり、候補者ではない人物の写真やSNSなどのアカウントに誘導する内容が載った同一のポスターが多数貼られました。

これについて服部知事は16日の定例会見で「税金が使われた公共的なものが事実上販売されたのはやはり問題だ。ポスターは候補者と有権者にとっても投票の判断材料にするためのもので、重要な機会を阻害することにもつながりかねない。選挙というものを揺るがす許されない行為だ」と非難しました。

その上で公職選挙法が想定していない事態が起きているとして、「表現の自由や言論の自由に十分に配慮する必要はあるが、選挙や政治と関係のない内容については何らかの規制を設けるなど選挙制度を見直す必要がある」と述べました。