福岡高等検察庁の松本検事長が着任会見“職務に力を尽くす”

福岡高等検察庁の新しい検事長に着任した松本裕氏が記者会見し、「事案の真相解明とともに犯罪被害者支援も大切だ。職務に力を尽くし、負託に応えていきたい」と抱負を述べました。

松本氏は兵庫県出身の59歳。

法務省の官房長や最高検察庁の公安部長を経て、16日付けで、九州・沖縄を管轄する福岡高等検察庁のトップの検事長に着任しました。

松本検事長は16日、着任の会見を開き「検察の仕事は事案の真相を解明し、刑罰権を適切に行使するとともに、犯罪被害者支援や再犯防止もとても大切だ。検事長としてこのような職務に力を尽くし、皆様の負託に応えていきたい」と抱負を述べました。

また、離合集散を繰り返しながら犯罪行為を行ういわゆる「匿名・流動型」の犯罪について、「各県、国内にとどまらず、海外も含めた状況だ。このような犯罪は、これまでの地検や高検の管内だけでは対応できないと思っている。警察との協力はもちろん、海外に対しての捜査共助なども積極的に展開する姿勢が必要だと思う」と述べました。