「サボ」と呼ばれる列車の行き先案内板を集めた企画展 門司区

かつて多くの列車で使われた「サボ」と呼ばれる行き先案内板を集めた企画展が、北九州市門司区の九州鉄道記念館で開かれています。

列車の行き先の表示はいまは電光掲示の案内などが主流ですが、かつては「サボ」と呼ばれる案内板が列車の側面に掲げられていました。

九州鉄道記念館ではこの「サボ」を集めた企画展が開かれていて、戦前から昭和60年代までに九州を走る列車で使われた155点が当時の列車の写真とともに紹介されています。

中には文字が右から左に書かれた戦前のサボや、いまでは廃線となっている路線のサボなども展示されていて、九州の鉄道の歴史を振り返ることができます。

訪れた50代の男性は「当時の写真と合わせて振り返ることで昔の時代を想像することができてよかった」と話していました。

九州鉄道記念館の宇都宮照信副館長は、「今はなくなってしまったサボがたくさんあります。当時の列車に乗っていた人は昔を思い出して懐かしみ、乗ったことのない若い人には、昔をたどってほしい」と話していました。

この企画展は来月1日まで開催される予定です。