北九州空港の利用者 昨年度は117万人 前年度の1.4倍に
昨年度に北九州空港を利用した人は、前の年度のおよそ1.4倍にあたる117万人余りで、コロナ禍後の人の動きを反映して回復基調となっています。
北九州市によりますと、昨年度に北九州空港を利用した人はおよそ117万5000人で、コロナ禍にあった前の年度と比べて、率にしておよそ40%、実数で33万6000人余り増加しました。
このうち、国内線の定期便の利用者はおよそ105万7000人で、前の年度と比べて22万4000人余り増えました。
また、コロナの影響で運休が続いていた国際線の定期便については、去年5月から運航が再開され、その後の利用者はおよそ9万5000人でした。
北九州市は「旅客については徐々に戻ってきていている。国内の別の路線誘致などに取り組み、コロナ前の水準に早く戻したい」としています。
一方、貨物の取扱量は1万2000トン余りで、前の年度と比べておよそ30%減りました。
市は、航空貨物の世界的な需要の減少が影響したと分析しています。
北九州空港ではことし4月から、宅配大手のヤマトホールディングスが貨物専用機の運航を始めました。
また、市は今年度から4年間、半導体関連貨物の需要に応えるための取り組みに力を入れる方針で、今年度の貨物の取扱量は増加するとみています。