北九州市立大学の新学部 旦過市場に整備される建物に開設

北九州市立大学の新しい学部が「旦過市場」に整備される建物に開設されることが決まり、大学側は、学部開設に向けて近く施設整備の基本設計に着手する方針です。

31日は北九州市役所で、北九州市立大学の津田純嗣理事長など関係者が会見し、新学部の設置場所を「旦過市場」の再整備に伴って建設される建物に決定したことを発表しました。

新学部の入学定員は118人で、情報工学の最先端技術などを駆使できる人材の育成を目的としています。

柳井雅人学長は「優秀な学生が集まるようカリキュラムの編成など教育環境の整備に取り組み、地域の方々にも愛される学部にしたい」と述べました。

計画によりますと、新学部が開設されるのは「旦過市場」の「BC地区」といわれる区画に新設される5階建ての建物です。

市場の店舗が入る1階部分を除く、2階から5階までのスペースを教室などとして活用します。

建物全体の事業費は確定していませんが、新学部の整備にかかる費用は概算でおよそ18億円で、大半は国からの助成金でまかない、4億5000万円を大学側が負担します。

新学部の設置場所については大学側は、昨年度末までに決定したいとしていましたが、3月下旬に、北九州市議会で議会での議論を求める決議が行われため、大学側はその後も議会説明などを行っていました。

令和9年4月の開設予定に変更はなく、近く施設整備の基本設計に着手する方針です。

「旦過市場商店街」の中尾憲二会長は「新学部の設置は次の100年に旦過市場をつなげていく上で非常に大きな推進力になると考えています。市の活性化に貢献できるようわれわれも努力と協力をしていきたいです」と話していました。