北九州「旦過市場と生きる」写真展 復興に向け にぎわい願い

おととし2度に渡って大規模な火災に見舞われた北九州市の旦過市場で、復興に向けて歩む店主たちの姿を写した写真展が開かれています。

この写真展は市場のにぎわいを願い、「旦過市場と生きる」と題して焼け跡に整備された仮設店舗で開かれていて、地元の写真家、西村忠さんが火災の前後に撮影した写真、200枚余りが展示されています。

西村さんは市場の人たちの自然な表情を捉えるため、会話をしながらシャッターを切るスタイルで撮影を行っていて、仮設店舗で営業を再開した青果店や飲食店の写真には笑顔はじける店主たちの姿が収められています。

また、火災前の市場のにぎわいを収めた写真の数々も展示されていて、市場関係者や買い物客らがそれぞれの写真に見入っていました。

長年、旦過市場に通っているという50代の女性は「悲しいことがあったにも関わらず、笑顔の写真ばかりで胸が熱くなりました。これからも通い続けたいです」と話していました。

写真を撮影した西村さんは「みなさんの自信を持って商売する様子を感じ取ってもらって実際に店に足を運んでみてほしいです」と話していました。

写真展は来月1日まで、仮設の店舗が集まる「旦過青空市場」で開かれています。