溶連菌感染症の一種の感染症 警報レベル続く マダニにも注意

福岡県は直近1週間に確認された感染症の感染者数を発表し、「溶連菌感染症」の一種の感染症が、引き続き警報レベルとなっています。
また、マダニが媒介する感染症に新たに1人感染していることが確認されたということで、県は草むらなどでは肌の露出を少なくするなど、感染予防対策を取るよう呼びかけています。

福岡県は感染症の発生動向について、先月29日から今月5日までの1週間に確認された感染者数を発表しました。

このうち、主に子どもが感染し発熱やのどの痛みなどの症状が出る「溶連菌感染症」の一種、「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」は、1医療機関あたりの平均が4.62人で前の週の0.62倍に減少しているものの、県は16週連続で警報を出して警戒を呼びかけています。

一方、マダニが媒介するウイルスによる感染症で、発熱や腹痛などの症状を引き起こすSFTS=「重症熱性血小板減少症候群」に、新たに1人が感染していることが確認されました。
県内での感染確認はことしに入って2例目です。

マダニは気温が高くなるこれからの時期に活発に活動することから、県は「草むらや野山などマダニが多く生息する場所に入る時は、肌の露出を減らすなど対策をしてほしい」と呼びかけています。