発砲事件で起訴された工藤会元幹部 無罪を主張

13年前、福岡県福津市で建設会社の社員の自宅に複数の銃弾が撃ち込まれた事件で、銃刀法違反などの罪に問われている北九州市の特定危険指定暴力団、工藤会の元幹部が25日の初公判で、「検察官の主張は作文です。私は無実です」と述べ、起訴された内容を否認しました。

北九州市の特定危険指定暴力団、工藤会の傘下組織の組長だった内蔵成喜八被告(56)は、13年前、実行役らと共謀して福岡県福津市で建設会社の社員の自宅に5発の銃弾を撃ち込んだとして、銃刀法違反や建造物損壊などの罪に問われています。

25日、福岡地方裁判所小倉支部で開かれた初公判で、被告は「検察官の主張は作文です。私は無実です」と述べ、起訴された内容を否認しました。

冒頭陳述で検察は「実行役2人がバイクで被害者の自宅に行き、玄関のドアに向けてけん銃で弾丸5発を撃ち込んだ。被告はその日のうちに実行役の1人から犯行を行ったと電話で報告を受けた」と主張しました。

一方、弁護側は「被告は事件前日の午後10時まで、旅行で福岡県におらず、その後の通話記録もない。仲間の供述調書も場当たり的なもので、検察の主張は憶測の羅列であり、認められない」と述べ、無罪を主張しました。