北九州市 ふるさと納税返礼品の食品17品目の表示に不備

北九州市は、ふるさと納税の返礼品の食品17品目について、産地表示の誤りやアレルギー表示の不記載などの不備が確認されたとして、新たな寄付の受け付けを停止したと発表しました。

北九州市によりますと、表示の不備が確認されたのは、小倉北区の日本料理店「お料理佐藤」が製造した、銀だらの西京焼きなど17品目です。

これらは、2021年の12月以降、ふるさと納税の返礼品として寄付を受け付けていましたが、すべての品目で食品表示法に定められた産地の表示がなかったほか、寄付を受け付けるサイトでは、一部の品目で、産地をアラスカや鹿児島県などと表示すべきところを北九州市と誤って表示していました。

また4品目では、しょうゆに使われていた小麦をアレルギー表示として記載していませんでした。

この4品目には、あわせて17件の寄付があったということですが、これまでのところ、アレルギー症状などの訴えが寄せられたという情報はないということです。

17品目の返礼品には、2年半近くの間にあわせて549件、1485万円余りの寄付があったということです。

市は、これらの返礼品について新たな寄付の受け付けを停止したほか、これまで寄付した人に謝罪文を送ることにしています。

北九州市は「市のチェック体制が不十分だったことなどが原因で、再発防止のために対策を徹底していきます」とコメントしています。

「お料理佐藤」は、「産地表示の方法について勘違いしていたうえ、アレルギー表示については失念していました。今後は生産の管理体制を強化し、再発防止に万全を期します」とコメントしています。