北九州 小倉北区魚町の繁華街で火災 けが人などの情報なし

20日午前、北九州市の中心部にある繁華街の建物から火が出て消防による消火活動が続いています。
これまでのところけが人などの情報は入っていないということです。

消防によりますと、20日午前9時すぎ、北九州市小倉北区魚町の飲食店が建ち並ぶ繁華街で「配管から煙が出ている焦げ臭いにおいがする」と通行人などから複数の通報がありました。

消防が火元の調査に向かったところ、黒い煙が上がり始め火災が発生したということです。

現場では消防車15台以上が出動して現在も消火活動が続いています。

これまでのところけが人や逃げ遅れた人などの情報は入っていないということです。

現場周辺には広い範囲で煙が立ちこめ、焦げたにおいがするなかで、多くの人が心配そうに消火活動を見守っています。

火災現場の近くにある建物で飲食店を経営しているという50代の男性は「店も水をかけられているのでだめかもしれません。悲しくてどうしようもないです」と話していました。

現場はJR小倉駅から南に500メートルほど離れた場所にある繁華街です。

北九州市ではこの数年、繁華街や商店街で火災が相次いでいておととし4月と8月には今回の現場から南に150メートル余り離れた場所にある「旦過市場」で2度の大規模な火災が発生しました。

また、ことし1月には今回の現場から北におよそ200メートル離れた場所にある「鳥町食道街」一帯で大規模な火災が発生し36店舗が焼ける被害が出ています。

火災現場の近くで飲食店を営む30代の女性は「営業の準備をしていたら周りの店の人に『避難して』と言われて気がつきました。これまでに旦過市場や鳥町食道街での火災もあり『またか、やれやれ』という気持ちです。いつ営業を再開できるかわかりません」と話していました。

火災現場のすぐ近くにある建物で夫婦で飲食店を経営する女性は「買い出しの途中で火災の連絡を受けてすぐに様子を確認しに来ました。店を閉める時の火元の確認だけでなく、落ちているタバコを拾うなど火を出さないための対策をしていたのに、北九州でまた火事が起きてしまい悲しいです」と話していました。