九州経済圏の貿易収支 2年ぶり1兆48億円の黒字

九州・沖縄と山口を含む九州経済圏の昨年度の貿易統計がまとまり、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は1兆48億円の黒字となりました。
貿易収支の黒字は2年ぶりです。

門司税関がまとめた九州経済圏の昨年度の貿易統計によりますと、輸出額は11兆9931億円と前の年度を11%上回り、過去最高となりました。

これは、前の年度より自動車の輸出額が42%、半導体などの電子部品の輸出額が18.2%増加し、いずれも過去最高になったことが主な要因です。

一方、輸入額は10兆9883億円と前の年度から12.6%減少し、3年ぶりに前の年度を下回りました。

これは、主な輸入品目である原油や石炭の輸入量が低下したことなどが主な要因です。

輸出から輸入を差し引いた貿易収支は、1兆48億円の黒字となりました。

貿易黒字は2年ぶりです。

門司税関調査統計課の税田宜孝課長は「自動車の輸出は、アメリカやEUでは前年と比べて減少する月もあり、引き続き注視するとともに、中東やウクライナの今後の情勢がエネルギー価格にどう影響するか注目したい」としています。