旧門司駅関連遺構と複合公共施設 市の方針 18日に報告へ

北九州市議会は18日、建設建築委員会が開かれ、門司区で建設計画が進められている複合公共施設や、この予定地で見つかった旧門司駅関連の遺構について、北九州市が今後の対応方針を報告することになっています。
先の市議会では、これらをめぐってさまざまな意見が出た経緯があり、委員からどのような質問や意見が出されるか注目されます。

旧門司駅関連の遺構は、1891年に開業した旧門司駅の機関車庫の基礎部分などと見られています。

市は、この一部を別の場所に移築して保存する方針を打ち出していましたが、先月、予算案に計上されていたこの移築費用の2000万円を市議会が認めない判断をしていました。

この遺構をめぐっては、現地での保存を求める声があるほか、先の市議会では追加の調査や複合公共施設の整備を含めてさまざまな意見が出ていました。

18日に開かれる市議会の建設建築委員会では、市側が複合公共施設と遺構についての今後の対応方針を報告する予定です。

北九州市は追加の調査を行ったうえで、ほかの遺構が確認された場合は再度、発掘調査を行い、記録保存する方針です。

そのうえで、可能なかぎり速やかに複合公共施設の建設に取りかかることにしています。

また市民への説明会を、早ければ今月中に開く方針です。

建設建築委員会は9人の議員で構成されていて、市の対応方針について、委員からどのような質問や意見が出されるか注目されます。