廃校の小学校活用 新たな小中一貫校が開校し入学式 北九州

北九州市で廃校となった小学校を活用して、福岡市の学校法人が新たな小中一貫校を開校し、9日入学式が開かれました。

北九州市小倉北区に開校したのは福岡市の学校法人「博多学園」が設置した小中一貫校の「志明館」です。

9日は入学式が開かれ新入生となる小学1年生と2年生あわせて42人が参加し、八尋太郎校長が「いっぱい勉強しいっぱい遊んで、頭と体をどんどん使いましょう」と呼びかけました。

小学1年生の上野朔真さんは「飛び箱や理科の勉強をしてみんなと遊びたいです。将来は救急隊員になりたいです」と話していました。

この学校は児童数の減少による統合で5年前に閉校した北九州市立「北小倉小学校」の土地や建物を、学校法人が市から買い取り校舎や体育館などを改修してリニューアルしました。

改修などにかかる費用は、世界で活躍する人材を育てるという学校の理念に賛同する県内を中心とした企業や個人からの5億円を超える寄付金などをあてたということです。

学校法人では、今後は使われなくなった公立学校の施設を活用した私立学校の開校のノウハウをほかの地域にも広めていきたいとしています。

志明館の山口秀範館長は「公立学校の建物を利用すると資金面で楽になるので全国から見学に来てもらい、この取り組みが広がるとうれしい」と話していました。