“わたせせいぞうさんの歩み”紹介 北九州市漫画ミュージアム
北九州市小倉北区にある「北九州市漫画ミュージアム」に、名誉館長を務めている漫画家のわたせせいぞうさんの歩みを紹介する展示コーナーが設けられました。
わたせせいぞうさんは幼少期から高校を卒業するまで北九州市で過ごしました。
おととしからは「北九州市漫画ミュージアム」の名誉館長を務めています。
わたせさんの展示コーナーは今回新たに常設され、漫画家やイラストレーターとしての歩みが「ハートカクテル」などの代表作とともに紹介されています。
このうち、1975年に漫画雑誌に掲載された「新漫画昆虫記」は、根性をモットーにしていた年老いたクモが巣を一生懸命に張ったものの、突然やってきたチョウによって簡単に破られてしまうというストーリーです。
わたせさんの初期の画風や物語の中に含ませた笑いの要素がわかります。
また、1992年から漫画雑誌に連載された「菜」は、四季折々の花や草木を緻密に描いていて、色へのこだわりが見てとれます。
「北九州市漫画ミュージアム」の石井茜学芸員は「初期の作品の作風などはあまり知られていないので、ぜひ多くの人に見ていただきたいです」と話しています。