小林製薬の「紅麹」問題 北九州 3人から健康被害訴える相談

「小林製薬」の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、北九州市は、市内でも27日までに3人から健康被害を訴える相談があったことを明らかにしました。

これは、武内市長が28日の定例会見で公表しました。

それによりますと、27日の夕方時点で、回収命令の対象となっている小林製薬の製品のうち、「紅麹コレステヘルプ」を摂取していたという40代から60代の男女、合わせて3人から健康被害を訴える相談が市の保健所に寄せられたということです。

いずれも腎不全やけん怠感、食欲不振などの症状があったと訴えていて、このうち、1人はおととし急性腎不全と診断され、2週間ほど入院したということです。

現在、症状が継続している人はいないということです。

市は、北九州市医師会に対して、健康被害を訴える患者がいる場合は、市に報告することなどを文書で依頼したということです。

会見で、武内市長は「何らかの健康被害が疑われる市民の皆様にお見舞い申し上げたい。不安や被害があると感じている方は遠慮なく保健所に相談してください」と述べました。

一方、NHKが、保健所を管轄するそのほかの自治体を取材したところ、少なくとも福岡市で3人、久留米市で2人、それ以外の地域で5人から健康被害を訴える相談があったということです。

福岡県や北九州市などは、「小林製薬」の対象製品の摂取を中止するとともに、体調不良を感じた場合は最寄りの保健所に相談するよう呼びかけています。