小倉城 今年度の入場者25万人達成 25万人超は63年ぶり

北九州市の観光名所、小倉城の今年度の入場者数が、27日、25万人に達し、記念のセレモニーが行われました。
年間の入場者数が25万人を超えるのは、昭和35年度以来63年ぶりです。

27日は午前11時すぎに家族と訪れた久留米市の柘植理絵さんが今年度の25万人目の入場者となり記念品などが贈られました。

柘植さんは「ラッキーです。友達が小倉にいるので、小倉城がもっと盛り上がっていけばいいなと思います」と話していました。

小倉城は、昭和34年に天守閣が再建され、翌年の昭和35年度には入場者数が37万人に上りましたが、平成17年度には10万人を下回るまで落ち込みました。

その後じょじょに増加し、おととしからは武将や武士役の俳優たちが演劇などを披露する「小倉城武将隊」を結成したほか、天守閣の最上階にバーカウンターを設けるなどして観光客誘致に向けた取り組みを強化してきました。

その結果、今年度はコロナ禍で減少した外国人観光客も戻り、63年ぶりに入場者数が25万人を超えました。

「小倉城武将隊」の木村健二さんは「海外の方にもたくさん来て頂いているのが何よりもうれしいです。小倉の文化的な背景を地元の人に知ってもらうためにもよりたくさんの方に足を運んでもらい小倉城の魅力を伝えていきたいです」と話していました。

一方、27日は小倉城に隣接する「小倉城庭園」も、平成10年の開園以来、初めて年間の入場者が10万人を越えました。