旦過市場火災 飲食店の当時の経営者を業務上失火罪で在宅起訴

おととし8月、北九州市の旦過市場一帯で起きた大規模火災で、検察は、使用済みの油に処理剤を入れて必要な注意義務を怠り、加熱したままその場を離れたことが火災につながったとして、火元の飲食店の当時の経営者を業務上失火の罪で在宅起訴しました。

在宅起訴されたのは、北九州市小倉北区の63歳の元飲食店経営者です。

起訴状によりますと、おととし8月10日の夜、北九州市小倉北区の飲食店のちゅう房で、使用済みの油が入ったフライパンに処理剤を入れて、必要な注意義務を怠り、加熱したまま放置してその場を離れたことで火災を発生させ、隣接する建物など合わせて29棟を全焼させるなどしたとして業務上失火の罪に問われています。

この火災では旦過市場一帯の3000平方メートル以上が焼けました。

検察は元経営者の認否を明らかにしていませんが、警察によりますと去年12月の書類送検の際、容疑を認め、「すごく後悔している」と話していたということです。