ことしの豊作願う「御田祭」 添田町 英彦山神宮

添田町の英彦山神宮でことしの豊作を願う「御田祭」が開かれ、くわ入れから田植えまでの一連の所作が奉納されました。

「御田祭」が開かれたのは、添田町の英彦山の中腹にある英彦山神宮の境内で、境内の一角には田んぼに見立てた木の板が敷き詰められています。

祭りは毎年3月15日に開かれていて、15日は古式ゆかしい衣装を着た男性6人が、くわ入れから田植えまでの8つの所作を奉納しました。

このうち種まきでは、担当の男性が種もみを入れた容器を持って板の四隅を回りながら種が広がるようにまいていました。

また、田植えでは6人の男性が苗に見立てた植物を持って1列に並び、後ろに下がりながら植物を少しずつ取って板の上に置いていきいました。

このあと、訪れた人たちは女装した男性の頭の上に置かれた縁起物のごはんを少しずつ取って食べていました。

田川市から訪れた女性は「所作がほんとうに田植えをしているように見えて貴重な体験でした」と話していました。

また、福岡市から訪れた女性は「初めて参加しましたが、あたりまえに食事ができるなど日々のありがたさを感じました」と話していました。