“関門海峡の交通の歴史を”JR小倉駅のホームで企画展

JR小倉駅のホームで、江戸時代から現代までの関門海峡周辺の地図や路線図を紹介する企画展が行われています。

この企画展は、九州の玄関口の小倉駅で、交通の歴史に触れてもらおうと、北九州市のゼンリンミュージアムが出張展示しているものです。

在来線ホームの喫煙ルームだった場所を活用した展示スペースには、江戸時代から現代までの関門海峡周辺の地図や鉄道の路線図、6点が展示されています。

このうち、鎖国をしていた江戸時代に外国から長崎の出島に来ていた医師が日記とともに残した地図には、豊前、小倉、下関などと記され、当時、外国人にもこれらの地名が浸透していたことが伺えます。

また、関門トンネルが開通したあとの昭和21年の路線図には、それまで船でしか渡れなかった関門海峡が鉄道で結ばれたことが描かれています。

JR小倉駅の雲田昭慶駅長は「この展示で関門海峡や九州の鉄道の歴史を見てほしいです」と話していました。

また、ゼンリンミュージアムの福島亮太学芸員は「船でしか渡れなかった江戸時代からトンネルや新幹線が開通するまでの関門海峡の歴史を知ることができるので、現在との違いを感じてほしいです」と話しています。

この企画展はJR小倉駅の在来線の5番、6番ホームで今月30日まで行われています。