北九州市立大の新設学部 旦過市場の新しい建物への誘致検討へ

北九州市立大学が新設するデジタル関連の学部を、新たに整備される「旦過市場」の建物に誘致する案が構想され、近く、市場の関係者がこの可否などをめぐって対応を協議する方針です。

北九州市立大学の新しい学部は、仮の名称で「情報イノベーション学部」とされ、大学側は来月中に設置場所を決めたいとし、先月下旬、北九州市の武内市長に支援や協力を要望していました。

これまでに小倉北区にある北九州モノレールの旦過駅周辺が候補地として検討されていましたが、「旦過市場」の関係者が市に対し、再整備計画にもとづいて建設される「旦過市場」の新しい建物に誘致できないかを照会していました。

「旦過市場商店街」によりますと、市場のほかの関係団体とともに実際に誘致できるかどうかなどを検討し、来月中に対応の方針を決めたいとしています。

「旦過市場商店街」の中尾憲二会長は「大学生が来てくれれば、アルバイトとして期待できるほか、新たな視点やITを活用した取り組みが市場に好影響をもたらす可能性がある」と話しています。

北九州市神嶽川旦過地区整備室は「若い人が集まることで、街のにぎわいや市場の次の100年につながるありがたい話なので検討に値する」とコメントしています。