九州で初「技能グランプリ」職人が畳作りなどの技競う 北九州

ものづくりの技術向上を目指す全国大会「技能グランプリ」が北九州市で開かれ、参加した職人たちが畳作りやはんこ作りなどの技を競いました。

この大会は、厚生労働省などが2年に1回開いていて、国の技能検定で1級以上の資格を持つさまざまな分野の職人が全国各地から参加し、技を競います。

北九州市小倉北区の西日本総合展示場の会場では26の分野で競技が行われました。

このうち、畳作りの競技では、畳を補強するために畳の端に布を縫い付ける作業が行われ、職人たちは針と糸を使って数センチ間隔で丁寧に縫い付けていました。

また、はんこ作りの競技では、職人たちは3センチ四方の木の面を小刀を使って削り、てん書体の文字を正確に彫り込んでいました。

「技能グランプリ」が九州で開かれるのは今回が初めてだということで、厚生労働省技能五輪国際大会推進室の増岡宗一郎室長は「大会の開催が日本の産業の発展につながるといいと思います。また、若い人たちに素晴らしい技能を見てもらい、技能の現場を目指してほしいです」と話していました。