宗像沖で座礁のケミカルタンカー 岩礁から引き出され自力航行

23日、福岡県宗像市の沖合で化学物質を運ぶケミカルタンカーが岩礁に乗りあげた事故で、24日、タンカーがサルベージ会社によって岩礁から引き出されました。
タンカーはおよそ250キロの塩酸を積んでいましたが、流出はないということです。

福岡海上保安部によりますと、23日午前9時15分ごろ、化学物質を運ぶケミカルタンカー第五寅福丸(199トン)が宗像市の鐘崎漁港から南西におよそ1.4キロメートルの沖合にある岩礁に乗りあげました。

この事故で海上保安部が乗組員4人を救助し、いずれもけがはないということです。

タンカーは24日午前、サルベージ会社によって岩礁から引き出され、その後、自力で航行し、午後2時前に博多港に入ったということです。

タンカーは山口県から佐賀県に向かう途中で、およそ250キロの塩酸を積んでいましたが、塩酸や油の流出はないということです。

乗組員は「波が高かったので通常より沿岸に近い場所を航行していた」と話しているということで、海上保安部が事故の詳しい原因を調べています。