門司税関 去年までに押収の偽ブランド品3万点余を一斉に廃棄

門司税関は、去年までに押収した偽ブランド品3万点余りを、一斉に廃棄する様子を北九州市で公開しました。

九州5県と山口県を管轄する門司税関は、国際郵便などで海外から持ち込まれる偽ブランド品を差し止めていて20日は戸畑区の廃棄物の処理施設におよそ3万1000点が集められました。

偽ブランド品は、去年9月までの2年間に押収したバッグや靴などで、重機を使って破砕機にかけて次々に廃棄していました。

門司税関によりますと、去年6月までの上半期に知的財産を侵害するとして輸入を差し止めた件数は、769件と前の年の同じ時期よりも50%近く増えています。

門司税関は押収品の廃棄の様子を公開することで後を絶たない偽ブランド品の根絶を呼びかけたいとしています。

門司税関業務部の渡部彰子上席調査官は、「ネットショッピングでは国内の商品を買ったと思っても海外から品物が送られてくることがある。ブランド品で極端に価格が安いものや表記がおかしいものには注意して欲しい」と話していました。