福岡県 パスポートセンターで個人情報計10人分 書類紛失

福岡県は、久留米市にある県のパスポートセンターで申請者の名前や住所、それに本籍地などが記されたあわせて10人分の個人情報の書類を紛失したことを明らかにしました。
委託業者の職員がマニュアルの保管ルールを守っておらず、誤って廃棄した可能性が高いとしています。

福岡県の発表によりますと、先月25日、久留米市にある県のパスポートセンターで申請業務を委託している業者の職員が申請に関する書類を保管しようとしたところ、申請者の戸籍謄本を紛失していることがわかりました。

その後、調査をする中でさらに別の申請に関わる書類の紛失も明らかになり2件であわせて10人分の個人情報が記された書類を紛失していることが確認されました。

紛失された書類には申請者の名前、生年月日、住所、性別、電話番号、それに本籍地などが記されていました。

マニュアルでは書類は作業後に指定の場所で保管することになっていましたが、委託業者の職員が先月23日に作業をした際、机の上に置いたままにしていたということです。

作業を行う室内は部外者の立ち入りができない場所で、県はほかの書類に紛れて誤って廃棄した可能性が高いとしています。

県国際政策課の川越信一郎課長は「多大なご迷惑と不安をおかけし、お詫び申し上げます」と陳謝しました。