伊能忠敬らの地図作りの技術を紹介する企画展

伊能忠敬などが行った地図作りの技術を紹介する企画展が、北九州市小倉北区の「ゼンリンミュージアム」で開かれています。

この展示会は、地図ができるまでの過程などを知ってもらおうと、「ゼンリンミュージアム」が企画したもので、江戸時代に活動した伊能忠敬と長久保赤水の地図作りの手法に関する資料などを紹介しています。

このうち、全国で測量を行って正確な日本地図を作製した伊能に関しては、地図を書く際に方角の確認で使用したとみられる「方位紙」の実物があります。

一方、長久保赤水は、伊能よりも半世紀ほど早く精巧な地図を作りました。

1768年に作製した地図の下書きの複製が、紹介されています。

これには地形や地名を何度も修正した跡が見られます。

会場を訪れた女性は「気が遠くなる作業で、衛星もなにもない時代にこんなに正確に書けるのがすばらしいと思いました」と話していました。

「ゼンリンミュージアム」の河野由美学芸員は「2人とも長い年月をかけて地図を作っているので、その熱意と思いを感じてもらえたらと思います」と話していました。

この企画展は、5月12日まで開かれています。