北九州市若松区 インターネットバンキング1000万詐欺被害

警察官などを名乗る人物からうその電話を受けた北九州市若松区の82歳の女性が、インターネットバンキングを通じて現金1000万円をだまし取られていたことがわかりました。
若松区内では今月に入って同じような電話があったという相談が30件以上寄せられているということで、警察が注意を呼びかけています。

警察によりますと今月、北九州市若松区の82歳の女性の自宅に警察官や検察官を名乗る人物から「あなたは麻薬に関わっている。捕まえた人間が持っていた名簿に名前が載っている」とか、「悪い人か確かめるので、あなたの口座の1000万円を別の口座に移してください」などと相次いで電話があり、信じた女性は指示どおり1000万円を移し替えました。

後日、不審に思った女性が銀行に相談したところ、この1000万円はすべてネットバンキングを通じて知らない口座に送金されていたということです。

警察は、電話をかけてきた人物らが女性から個人情報を聞き出して勝手にネットバンキングを開設したうえで、金をだまし取ったとみて捜査しています。

警察によりますと、若松区では今月15日から22日にかけて、同じような電話があったという相談が高齢者を中心に34件寄せられていて、250万円だまし取られたケースもあったということです。

警察は「電話でお金の話が出たらすべて詐欺と疑い、周りの人や警察に相談してほしい」と呼びかけています。