二階派事務総長 武田元総務相の資金管理団体が収支報告書訂正

自民党の派閥の政治資金パーティをめぐる問題で、衆議院福岡11区選出で二階派の事務総長を務める武田良太 元総務大臣の資金管理団体が、おととしまでの3年間に、派閥側からの収入として1172万円を政治資金収支報告書に記載していなかったとして、18日、収支報告書を訂正しました。

訂正された政治資金収支報告書によりますと、武田氏が代表を務める資金管理団体「武田良太政経研究会」は、おととしまでの3年間に、所属する二階派「志帥会」側からの収入としてあわせて1172万円を政治資金収支報告書に記載していませんでした。

武田氏側は記載に漏れがあったとして、18日、収支報告書を訂正し、二階派側から新たに2020年に388万円、2021年に706万円、2022年に78万円の収入があったと記載しました。

これについて武田氏の事務所は「派閥パーティーの確認をしたところ、集計ミスがあり訂正手続きを行いました。今後は二度とこのような事が起こらないよう再発防止に努めます」としています。

二階派「志帥会」めぐっては、おととしまでの3年間に記載していないパーティー収入が1億3600万円余りあったなどとして政治資金収支報告書を訂正しています。

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐっては東京地検特捜部が、19日、政治資金規正法違反の虚偽記載の罪で安倍派と二階派の会計責任者を在宅起訴しました。

安倍派の幹部7人や二階元幹事長など派閥の幹部については会計責任者との共謀は認められないとして、立件しない判断をしました。

こうした状況を受けて、二階派は19日午後、緊急の議員総会を開き、総会の後の記者会見で二階元幹事長は派閥を解散する意向を表明しました。