行橋市の須佐神社で連歌を楽しむ会 室町時代からの伝統行事

短歌の上の句と下の句を複数の人で詠む「連歌」を楽しむ会が行橋市の須佐神社で開かれました。

須佐神社では連歌を作って奉納する伝統が室町時代から続き、「今井祇園奉納連歌」として受け継がれています。

この歌会は地元の愛好家でつくる「今井祇園連歌の会」が江戸時代の「連歌始め」の日にあたる1月11日にあわせて開いたものです。

ことしは参加者が15人に増えたため、2つの座に分かれて行われ、それぞれの座ごとに発句といわれる最初の句が詠み上げられました。

続いて、下の句の「七七」、そしてさらに上の句の「五七五」とほかの人が次々と読み継いでいきました。

「初春や吉事いやしげ須佐の杜」という発句を詠んだ男性は「新年早々大変なことが起きましたが、いいことも起こると願って詠みました」と話していました。

「今井祇園連歌の会」の会長を務める白石君子さんは「年々参加者も増えています。6年後の連歌奉納500年祭を目指し、門戸を広げていきたいです」と話していました。