筑豊地区の県立高で男子いじめ受け不登校に 重大事態に認定

ことし9月、筑豊地区にある県立高校で、1年生の男子生徒が同級生から着替えの様子を盗撮されるなどのいじめをうけて不登校になったとして保護者が申し立てていたことがわかりました。
学校はその後、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に認定したということです。

関係者によりますと、ことし9月、筑豊地区の県立高校に通う1年生の男子生徒が同級生から着替えの様子を盗撮され、その動画や写真をSNS上の同級生らのグループに投稿されたということです。

翌月の10月には寝ている姿を再び盗撮されたことでつかみ合いのけんかとなったことから、学校は互いに謝らせる「謝罪会」を開いたということですが、男子生徒はその後、不眠や頭痛などの症状を訴えて不登校となりました。

男子生徒の保護者が県教育委員会に申し立てたことから、学校は先月、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に認定したということです。

男子生徒の保護者は「第一志望の高校に受かって輝く高校生活を送れると思ったのに、入学してすぐいじめられ、時間を戻してほしい。息子が学校に戻れる環境をつくってほしい」と話していました。

県教育委員会は「県立高校で重大事態とされる事案があったことは間違いないが、詳細については調査中のため差し控えたい」とコメントしています。