北九州市若松区 学術研究都市に EV電池関連企業が研究拠点

EV=電気自動車などに使われるバッテリーの製造に欠かせない検査装置をつくる企業が、北九州市若松区の学術研究都市に研究拠点を設けることになり、14日、市と立地協定を結びました。

北九州市若松区の「北九州学術研究都市」に新たに研究拠点を設置するのは、小倉北区に本社を置く「ソフトエナジーコントロールズ」で、14日市役所で武内市長と協定書に署名しました。

会社ではEVやスマートフォンなどに使われているバッテリーの性能を測る検査装置の開発・設計などを行っていておよそ10億円を投資して来年9月までに検査装置の開発を行う研究施設を建設する予定です。

今回の協定では、▽北九州市側は補助金の支給や共同研究先のマッチングなどを行い、▽会社側は地元で従業員を採用し雇用を創出するとしています。

江口勇治社長は会見で「リチウムイオン電池は日本人が開発したものであり、大きな産業にしたいという思いで学術研究都市が有効活用できると考えた」と話していました。

また、武内市長は「学術研究都市の再強化を掲げるなかでEV産業の中核となる蓄電池に関する会社が研究拠点を作るのは心強い」と話していました。