県内のことしのニセ電話詐欺被害 10億円超える

ニセ電話詐欺の被害が極めて深刻な状況です。
県内でことし確認されたニセ電話詐欺の被害が、すでに10億円を超えたことが警察のまとめでわかりました。

県警察本部によりますと、ことし、先月末までに県内で確認されたニセ電話詐欺の被害は、いずれも暫定値で513件、およそ10億4200万円に上っていて、被害額は去年の同じ時期と比べおよそ2億5000万円増えています。

手口別では、息子や孫のほか、駅の係員や医療機関を名乗る「オレオレ詐欺」や、「未払い料金がある」などの架空の事実を口実にしてお金をだまし取る架空料金請求詐欺の被害が特に目立つということです。

また、福岡市城南区で先月、40代の男性があわせて8200万円余りをだまし取られる事件が発覚するなど、高額な被害も相次いでいます。

県内でニセ電話詐欺の年間の被害額が10億円を超えたのは6年前の平成29年以来で、極めて深刻な状況となっています。

警察は、電話でお金の話が出たらすべて詐欺だと疑い、警察や周囲の人にすぐに相談するよう強く呼びかけています。

帰省などで家族で集まる機会が増える年末年始にぜひ、対策を話し合って下さい。