「工藤会」本部跡地に福祉施設 来年2月末までに着工目指す

北九州市の特定危険指定暴力団「工藤会」の本部事務所の跡地に福祉施設の建設を進めるNPO法人が記者会見を行い、来年2月末までに着工を目指すことなど計画の進ちょくを説明しました。

北九州市のNPO法人「抱樸」は、小倉北区にある「工藤会」の本部事務所の跡地に、生活が苦しい人たちが一時的に暮らせる場や地域の交流スペースを備えた福祉施設を建設する「希望のまちプロジェクト」を進めています。

8日の会見では資材価格の高騰などの影響で、当初は4階建てとしていた建物を3階建てに変更したことなどを改めて説明しました。

その上で年明けから入札の手続きに入り、来年2月末までに着工を目指すことを明らかにしました。

また、施設の整備費用の一部としてクラウドファンディングで目標金額3500万円を募っていますが今月25日に期限が迫るなか、寄せられた額は5割余りにとどまっているとして支援を呼びかけました。

一方、8日は計画に賛同する地元企業の経営者たちも同席し、今後、経済界を中心に支援の輪を広げていく考えを示しました。

NPO法人「抱樸」の奥田知志理事長は「このプロジェクトは国や社会が持っている大きな課題を解決するための使命だと思っているので絶対に成功させたい」と話していました。

福祉施設の建設は再来年(2025年)の完成を目指すということです。