全焼の映画館「小倉昭和館」再建 映画上映を再開 北九州

去年、北九州市の旦過市場で起きた火災で全焼した老舗映画館「小倉昭和館」が元の場所で再建され、8日、1年4か月ぶりに映画の上映を再開しました。

「小倉昭和館」は、去年8月、旦過市場で起きた大規模火災で全焼したあと、多くの映画ファンの後押しを受け、クラウドファンディングで再建費の一部を募り元の場所に再建されました。

8日はプレオープンとして映画の上映を再開し、館主の樋口智巳さんらがテープカットをして新たな出発を祝いました。

招待客を前にあいさつに立った樋口さんは、「火災で全てが焼けてしまいましたが、短期間にこれだけのものができたのは、皆様のご支援のおかげです。皆様の映画館であり居場所です。これからもよろしくお願いいたします」と話しました。

再建された映画館は、スクリーンは1つで、座席数は134席と以前より100席ほど減らし規模を縮小しました。

映写室には、デジタル用の映写機1台と、35ミリフィルム用の映写機2台が備わり、火災前と同じようにデジタル化されていないフィルムの映画も上映できるようにしています。

ロビーには、映画の観客以外でも自由に立ち寄ってくつろげるスペースを設けたほか、火災で焼け残ったシンボルのネオン看板も飾られています。

豊前市から訪れた70代の男性は、「昔から仕事に疲れた時に見に来ていて助けられました。映画が斜陽の時代に無責任に応援していいのだろうかとも思っていましたが再建されてうれしい」と話していました。

「小倉昭和館」は、来週14日から4日間、「北九州国際映画祭」の会場として、北九州市出身の青山真治監督らの作品を上映し、今月19日から本格的に営業を開始します。