「BRTひこぼしライン」で燃料電池バスの実証運転始まる

ことし8月に開業したJR日田彦山線の一部区間をバスで結ぶ「BRTひこぼしライン」で水素を使って走る燃料電池バスの実証運転が始まりました。

実証運転は、6年前の九州北部豪雨で被災した日田彦山線のうち、ことし8月に、BRT=バス高速輸送システムとして開業した添田駅と大分県の日田駅の間のおよそ40キロの区間で28日から始まりました。

燃料電池バスは全長およそ7メートルで座席数は14、水素と酸素を化学反応させて発電した電気を使い、二酸化炭素を排出せずに走ります。

観光で日田市に行くという北九州市の女性は「ニュースで知っていたので、とても楽しみです」と話していました。

添田駅で行われた出発式でJR九州バス添田支店の納所英孝支店長は「実証実験を本日から開始します。BRTひこぼしラインFCバス、出発」と告げると、バスは警笛を鳴らし日田市に向けて走り出しました。

この燃料電池バスの実証運転は週に3日のペースで再来年の春まで行われる予定で、納所支店長は「地域の人に喜んでもらえるような水素バスにしていきたい」と話していました。