自民福岡 10区支部長は吉村氏 9区は支部長置かず

自民党は、次の衆議院選挙に向けて立候補予定者となる福岡10区の支部長に県議会議員の吉村悠氏を決定しました。一方、福岡9区については支部長を置かないことを決めました。

自民党福岡県連は、次の衆議院選挙に向けて福岡9区と福岡10区の立候補予定者となる支部長を決めるため、ことし7月と8月に党員投票を行い、その結果を党本部に上申していました。

これについて自民党は16日、党本部で茂木幹事長や小渕選挙対策委員長らが出席して支部長選任会議を開き、福岡10区の支部長に、党員投票で最も多くの票を獲得した県議会議員の吉村悠氏を決定しました。

福岡10区をめぐっては、党員投票の事前審査で選ばれなかった北九州市議会議員の大石仁人氏が無所属でも立候補する考えを示していて、保守分裂の可能性も出ています。

福岡10区は立憲民主党の城井崇氏が現職です。

一方、福岡9区について自民党福岡県連は党員投票で最も多くの票を獲得した参議院議員の大家敏志氏を上申していましたが、自民党は支部長を置かないことを決めました。

福岡9区をめぐっては、党員投票で敗れた北九州市議会議員の三原朝利氏が無所属でも立候補する考えを示しています。

福岡9区は無所属の緒方林太郎氏が現職です。

【福岡10区吉村氏「身の引き締まる思い」】

県議会議員の吉村悠氏は「本当に身の引き締まる思いです。北九州市を盛り上げるために自民党の10区奪還に向け、草の根運動をこれまで以上に繰り返し、加速させて頑張ってまいります」と述べました。

また、記者団から保守分裂の可能性について問われると「自民党が1つになって議席奪還のために努力して連携していけると確信をもっています」と述べました。

【福岡10区大石氏「無所属で勝負」】

北九州市議会議員の大石仁人氏は「無所属で勝負して必ず国会の場に上がって日本のために仕事がしたいという思いです。今回、構図がはっきりしたのでさらに燃えています」と述べました。

その上で今後の活動について「日本の未来のために絶対やらなければいけないのでそういった思いをさらに強めて、より行動的に活動していきたい」と述べました。

【福岡9区大家氏「不退転の決意変わりない」】

決定に先立って自民党の参議院議員の大家敏志氏は党本部で茂木幹事長らと会談したあと、記者団に対し、「茂木氏から『総合的に判断して、参議院に残ってほしい』という強い要請があったが『私自身も腑に落ちないし、地元が納得いきません』と答えた。不退転の決意で臨みたいという思いは変わりない」と述べました。

その上で、記者団から「無所属で立候補するのか」と問われたのに対し、「まだ今後の話だ。とにかく自民党の公認候補者として9区で勝ち上がっていきたいという気持ちにいまの時点で変わりない」と述べました。

【福岡9区三原氏「立候補の意思変わりない」】

北九州市議会議員の三原朝利氏は「党員投票に立候補した時点で公認を求める思いは変わらないので今回の決定を受けても今まで通り活動を続けて自民党という形の中で頑張っていきたい」と述べました。

また、記者団から公認が出ない場合の対応を問われたのに対して「自民党の御旗があればありがたいが、いろいろな意見を届けることが私の役目だと思う。党の公認がなければ無所属という形になるが立候補する意思に何ら変わりはありません」と述べました。