旦過地区 区画整理費用47億円余に 当初より約13億円増

北九州市が進めている「旦過地区再整備計画」のうち、土地区画整理事業にかかる費用が2度にわたる大規模火災や資材価格の高騰などの影響を受けて、当初見込んでいた額よりもおよそ13億円増加し、47億円余りに上ることがわかりました。

北九州市は2018年に「旦過地区再整備計画」を策定し、小倉北区にある「旦過市場」を含む一帯の土地区画整理と、神嶽川の河川改修を一体的に進めながら、にぎわいを創出する新たな施設を整備することになっています。

このうち、土地区画整理事業について、市は当初、区画整理に伴う店舗の移転費用や市場が入る4階建ての建物の整備費用などを34億3500万円としていました。

しかし、去年発生した2度にわたる大規模火災や、最近の資材価格の高騰などの影響を受けて、事業計画の見直しを行った結果、事業費は、当初よりもおよそ13億円多い47億4900万円に上るとしています。

財源は主に国の交付金の活用で賄う方針ですが、市の直接の負担額はおよそ4億3000万円増えるとしています。

この土地区画整理事業の計画変更案については、市が今後、ホームページや公報などで周知するほか、利害関係者からの意見を受け付けるということです。

北九州市の神嶽川旦過地区整備室は「市の負担は増えるが、将来的には建物の付加価値が高まるなどして税収が増えると考えており、事業は必要なものだと考えている」とコメントしています。