地元就職率アップへ 北九州市立大学が学生の企業見学会開催

地元企業への就職率を高めようと、北九州市立大学が学生に市内の企業などをめぐってもらう見学会を行いました。

見学会は北九州商工会議所と協力して行われ、午前中、北九州市立大学の1年生から3年生11人が門司税関を訪れました。

はじめに、税関の業務について説明があり、輸入品にかかる税金の徴収や、密輸される薬物や拳銃の取締りを行っていることなどが紹介されました。

続いて、北九州市立大学出身の若手職員との座談会が行われ、学生たちは、「大学時代に身につけた語学力を生かして業務にあたっている」といった先輩たちの話に耳を傾けていました。

3年生の男子学生は「北九州で働くことはあまり考えていませんでしたが、話を聞いて糧になりました。自分に合うか見極めながら就活に励みたい」と話していました。

学生たちは午後も地元の信用金庫や鉄鋼関連の会社を訪れたということです。

北九州市では若い世代の人口の流出が課題となっていて、北九州市立大学でも市内で就職する学生の割合は2割ほどにとどまっているということです。

大学の学生支援課の永田朱美係長は「地元にもいい会社がたくさんあることを知ってもらって、地元で就職する学生を少しでも増やしたい」と話していました。