2024年問題対策 鉄道コンテナ輸送を促すセミナー 北九州

トラックドライバーの不足に伴う輸送量の減少が懸念されるいわゆる「2024年問題」の対策として、鉄道コンテナ輸送の利用を促すセミナーが北九州市で開かれました。

このセミナーは国土交通省九州運輸局とJR貨物が開き、荷主となる企業の担当者など20人余りが参加しました。

物流業界では、来年4月からトラックドライバーの時間外労働の規制が強化されることから「2024年問題」と呼ばれて、人手不足の深刻化や輸送量の減少が懸念されています。

セミナーでは、JR貨物の担当者が代替手段として鉄道コンテナ輸送の利用を呼びかけ、貨物列車では一度にトラック65台分の荷物を運べることや、二酸化炭素の排出量がトラック輸送の1割以下に抑えられることなどの利点をPRしました。

また、業界団体の担当者が、本格利用に向けた試験輸送を行う場合などは来年2月まで費用の8割が助成されることを紹介していました。

このあと参加者は鉄道用のコンテナをトラックに積み込む様子などを見学しました。

加工機械の運送を請け負う若松区の業者は「東京までの運送時間も短縮されると聞いて目からうろこでした。今後利用できるか検討したいです」と話していました。

JR貨物の但野新二九州支社長は「鉄道輸送はコストがかかる場合もありますが、環境面の利点などをPRして利用を促して2024年問題に取り組んでいきたいです」と話していました。