「世界洋上風力サミット」開催 国内外の企業団体参加 北九州

脱炭素に向けて注目される「洋上風力発電」について、国内外の企業や団体が集まって取り組みや課題などを共有する国際的な会議が北九州市で始まりました。

この「世界洋上風力サミット」は、北九州市沖で国内最大規模の洋上風力発電所の建設が行われるなか、市がおととしに続いて誘致したもので、11日の会議では、武内市長が「洋上風力は地域や国、社会のあり方を変える大きな鍵です。新しい世界を一緒に切り開いていきたい」とあいさつしました。

続いて、会議を主催した業界団体、日本風力発電協会の安茂副代表理事が講演し、「国際社会ではロシアによるウクライナ侵攻を受けて、エネルギー・経済安全保障の観点からも脱炭素社会への移行が進んでいる」と指摘して、官民一体となって迅速で効果的な施策を進める必要性を訴えました。

会議は北九州国際会議場などを会場にあさってまで開かれ、国内外からおよそ2900人が来場する予定で、専門家による講演などのほか、各国の関連企業による展示も行われます。

日本風力発電協会の足立慎一管理統括部長は「大きな港湾がある北九州市は洋上風力の関連産業の拠点になりうる。このサミットをきっかけにほかの国や地域と手を結んで市場を拡大し、産業の基盤を作っていきたい」と話していました。