工藤会事務所跡地に福祉施設 クラウドファンディング始まる

北九州市の特定危険指定暴力団「工藤会」の本部事務所跡地に福祉施設の建設を計画しているNPO法人が、整備費用を募るためクラウドファンディングを始めました。

北九州市のNPO法人「抱樸」は、小倉北区にあった「工藤会」の本部事務所の跡地に、生活が苦しい人たちが一時的に暮らせる場や地域の交流スペースを備えた福祉施設を建設する「希望のまちプロジェクト」を進めていて、4日、進ちょく状況について記者会見しました。

それによりますと、施設の整備費用13億円余りのうち3億円を寄付で賄う計画で、これまでにふるさと納税を含め、個人や企業から2億3000万円が寄せられたということです。

そして、残る7000万円のうち3500万円をクラウドファンディングで募ることとし、4日から募集を開始したと発表しました。

期限は12月25日までで、協力者には「きぼうのまち」のロゴが入ったステッカーなどが贈られるということです。

また会見では、新しくできる施設の管理運営を担う社会福祉法人を設立したことも発表されました。

「抱樸」の奥田知志理事長は「このプロジェクトで、まちを大きな家族にしたいと思っています。ぜひ皆さんにも寄付などを通じて参加してもらいたい」と話しています。

福祉施設「希望のまち」の建設は来年1月に始まり、再来年の完成を目指すということです。