小学校の水泳授業をスイミングスクールで 市が民間委託を検証

スイミングスクールを会場にした小学校の水泳の授業が、29日、北九州市で行われ、児童たちがインストラクターから着衣水泳について学びました。

北九州市は学校施設の老朽化対策や教員の負担軽減が課題となる中、水泳の授業を民間に委託するための検証を今年度から市内の3つの小学校で行っています。

29日は八幡西区の中尾小学校の水泳の授業が学校近くのスイミングスクールで行われ、およそ50人の6年生が参加しました。

児童たちは、服を着たまま水に落ちたときは上を向いて浮き、「助けて」と声を出すことや、ペットボトルを使って水に浮くことなどを学んでいました。

参加した男子児童は「服が体にへばりついて重かったです。学校のプールは虫が多いので、屋内でできるのはいい環境だなと思いました」と話していました。

北九州市教育委員会学校教育課の松山修司課長は「プール施設が使えないから水泳授業が行えないというのはよくないと思います。しっかり検証して全市の子どもたちのためになるようにしていきたい」と話していました。

北九州市は来年度までこの取り組みの検証を行い、民間委託の実現に向けた課題や有効性を検証することにしています。